ライブスブログ
こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。
工房でのオーダー・修理などの制作工程をお見せしながら
どうやって直しているのか、使用に関しての注意点などを、
定期的に工房通信として、ご紹介いたしますので
ジュエリー購入の際の予備知識に または エンターテイメントとしてお楽しみいただければと思います。
最近では他店のジュエリー加工のサイトさんでも工程を載せているところもありますが、
他店で修理を断られたものや、制作のより細かい工程を職人目線で紹介してまいります。
では早速、シルバーアクセサリーの修理の工程を紹介いたします。
今回は見てのとおり ばね折れ修理です。
バネが鉄製であることで強く閉めて外れにくくできる利点がありますが、
鉄製は水気に弱くつけたまま手を洗ったり、水気を取らないで置いておくと
やがて開閉する負荷に耐え切れなくなって折れてしまいます。
今回はそういうことが原因で壊れた金具を直します。
まずはバネを錆びにくいステンレス製のものに作り変えます。
バネの巻き方が海外製では日本と逆巻の物があり、対応できなかったりします。
また、金具の内部構造のスペースにより、バネの大きさに違いがでます。
この製品も既製のバネでは対応できないので、元のバネと同じ線の太さ・大きさで製作しました。
次は内部のサビをとり、バネの取り付けになります。
ここから重要な設置の作業に入ります。
構造上クリップを開閉しますので、負担が掛かる箇所です。
この設置作業が甘いとまた壊れてしまう原因になるので、しっかり 強度を持たせます。
ここ(軸になる部分)は鉄製の棒(たがね)で銀の地金部分を叩いて寄せて金具をしっかりと合わせて、抜けないようにします。
軸がしっかり固定できていれば、金具の空いている隙間がなくなります。
上手く固定できたようです。
次回、留め金部分の制作・設置と仕上げのご紹介です。
またご覧いただければ幸いです。
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