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シルバー製品が壊れる 理由の1つです。

こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。

本日は修理のご紹介です。

今回はクロムハーツのクロステイルリングが
割れたので直してほしいとのご依頼です。

chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理前 chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理前 

こちらがお持ち込みの状態です。
リングの割れの状態がひどい状態でした。
割れた部分とは別に数か所ヒビが入っていました。

割れとヒビはこのリングの
シルバーの制作上の問題が原因のようです。

ジュエリーの制作方法は大まかに2種類あり、そのうちの一つロストワックス製法です。
ロストワックス製法とはWAX(プラスチックのような硬さのリングやペンダントの原型を作るためのもの)
という材料を使い、削って制作した原型を石こうで型をとり、その後、電気炉でWAXを溶かして 残った石膏(せっこう)の型に金属を流し込んで
製品を作ることから「ロストワックス」と名付けられた製法です。形状・材質が自由で立体的なものや量産で使われる加工方法です。

参考ですが大まかな制作の流れです。

出典 http://www.choukin-school.com/

WAXを溶かして鋳型(いがた)に貴金属を流し込時に気泡や ガスが発生し、
貴金属に混ざることがあります。

今回はこのガスなどがリングの中にいて、
地金がスポンジ状で 変形する力に耐えられず、
折れてしまったようです。

リングを直す上でヒビも直さないとまた壊れますので、
合わせて修理する前にそれぞれのヒビ割れを溶接します。
chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 ロウ付け

chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 ロウ付け
刻印が近くにあるので注意しながら溶接します。
ここからリングになるように最後の折れている部分を溶接します。

chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 ロウ付け
ヒビ埋めと溶接がおわった状態です。

ここから仕上げ作業に入っていきます。
まずリングのゆがみを直し、
表面のヒビと荒れをとります。
chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 いぶし
いぶしをした状態です。
ここから仕上げをして完成です。

chromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 仕上げchromehearts クロムハーツ クロステイルリング シルバーリング 割れ 修理 完成

 

完成しました。
これでまた使っていただけるようになりました。

よそで断られたり、保証書のない他店のブランドのお修理も取り組んでおりますので、
お気軽にご相談ください。

またご覧いただければ幸いです。


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