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ブルガリ ビーゼロワンのリングが・・・

こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。

本日も修理のご紹介です。

今回はBVLGARI(ブルガリ)のB-01(ビーゼロワン)の変形修理のご紹介です。

B-01(ビーゼロワン)は
リングの構造が1つのリングに2枚の板を
らせん状に重ね合わせて1つのリングになっています。

今回はそのらせん部分が伸びてしまっているものを
元の形に戻します。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し

こちらがお持ち込みの状態です。
完全にリングの板が伸びきっているので
まずリングの伸びているらせんを組み込みます。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し

通常ここまで伸びきってしまうと戻すのがかなり難しいです。

どうしても伸びきった時の癖が出ますので
最終的にレーザーで内側より固定して元の形に戻るようにします。

このリングは リングの表・裏2枚の板がレール状に噛み合い支え合っています。

ここをもとの状態に組み合うように端から順番にレール同士を合わせていきます。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し

組み上げたのですが、伸びたレール部分に隙間がでてしまいました。

ここからは全体のバランスを見ながら、
リングの内側より、レーザー溶接にて内側の板を固定します。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し
内側の部分です。

らせんの1段目の3か所
らせんの2段目の3か所
合計6箇所だけ固定しました。

部分的に溶接する事で、バネの動きを残した状態になるよう工夫して加工します。
見た目もレーザー跡が見えにくいようにしています。

今回はバネが動くように上手く修理する事ができました。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し

ここまで戻せました。

そして最後に全体を新品仕上げとロジウムメッキをして完成です。

ブルガリ ビーゼロワン ホワイトゴールド 修理 変形直し

 

指輪の状態によっては溶接の強度を維持できず
バネを完全に固定しなければ直せない事もございます。
ご来店頂きましたら品物を拝見させて頂いて詳細をご案内させて頂きます。

よそで断られたお修理も取り組んでおりますので、お気軽にご相談ください。

またご覧いただければ幸いです。


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