ライブスブログ
「Jewel's anecdote~宝石と物語~」
多くの人は、日本ではあまり宝石が産出されていないと思っている事でしょう。
ですが品質や数の程度こそあれ、日本でも数多くの宝石が採掘できます。
今回は、そんな日本の宝石採掘に尽力した人のお話・・・
「トパーズ勘兵衛」
舞台は岐阜県中津川市木積沢、とあるスズ鉱床です。
元々、中津川周辺の苗木地方でとれる水晶の歴史は古く、古くは徳川時代から採集・加工がされていました。
この水晶の発掘を生業とした人々の中に「高木勘兵衛翁(以下、勘兵衛)」がいました。
この勘兵衛、実は宝石好きとして知られる宮沢賢治も通った「金石舎」の創設者です。
↑明治60年頃の「金石舎」かなり洋風な建物です。(参考サイト)
明治初年、東京で行われた博覧会で水晶を出品した勘兵衛は
大学教授で地質調査所長の和田維四郎と知り合います。
これが縁となって、苗木地方の砂鉄と異なる黒い砂がスズである事が判明
苗木地方ではスズの採掘がはじまります。
明治17年には、勘兵衛翁は上京
東京神田に「金石舎」金銀・宝石鉱物標本店を開業します。
苗木地方の砂スズは、様々な鉱物を含み、まさに鉱物の標本室でした。
この鉱床でとれた水晶と思われていたものが「水晶」ではなく「トパーズ」と判明すると
勘兵衛は、無傷の湯飲み茶碗ぐらいのトパーズと他約200個をもって
明治25年、アメリカ・シカゴの世界博覧会に出品し銅牌を得ます。
この湯飲み茶碗のトパーズは直径5cm、高さ6cmのもので
結晶面はやや擦れた跡があるものの、内部は無色透明
無傷で1個5円から25円くらいに売れそうです。
(現在の価格で、5万~25万円程度)
↑「苗木産トパーズ」参考サイト
その後、勘兵衛はトパーズの採集に力を注ぎ
郷里の人は勘兵衛を”トパーズ勘兵衛”と呼ぶようになりました。
現在、苗木地方ではスズの採掘はされていないのですが
中津川市のストーンミュージアム博石館では、原石採掘等の体験が出来るコーナーがあるそうです。
お近くを旅行の際は、体験してみるものいいかもしれませんね。
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