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トルコ石(ターコイズ)の由来
こんにちは 宝飾加工担当の佐藤です。
前回の「関西にもジュエリー展示会がやってきました!」は御覧頂けましたでしょうか?
トルコといえばトルコ石、というイメージが日本ではポピュラーですが
意外とトルコ石(ターコイズ)が使われていませんでした。
では、なぜトルコ石と言われているのでしょうか?
今回トルコ石(ターコイズ)の名前の由来についてご紹介します。
英語では turquoise (ターコイズ)と言い、フランス語の pierre turquoise (トルコの石)
に由来しています。
ただ、トルコでトルコ石が産出されたのではなく、アフリカ北西のアトラス山脈より
産出されたトルコ石がシルクロードを通り、中継地のトルコを経由してヨーロッパへ
広がった為 ヨーロッパで「トルコ石」と呼ばれ親しまれるようになったと言われています。
実際ターコイズは13世紀頃までは「美しい石」を意味する「カッライス(callais)」
と呼ばれ「神聖な石」として取り扱われていました。
スカイブルー色のトルコ石は宝飾品の金との色合いが合うため、金製の財宝や
装身具にあしらわれて、数千年もの間 愛好されてきた宝石です。
~トルコ石の主な産出地~
トルコ石は人類が初期に掘り出した宝石のひとつであり、歴史的な産出場所は既に
ほとんどが枯渇していますが、現在でも小規模で、操業でしているところもあります。
①イラン
少なくとも2000年以上にわたり、ペルシャとして知られたこの地域は、
高品位の素材が最も多く一貫して採取されていたため、シナイ半島のものと合わせて、
トルコ石のもっとも主要な産出地になっています。
出典:https://yektagem.com/persian-turquoise-stone-price-per-gram-in-iran/
イランのトルコ石は何世紀にも渡って採掘され、取引されてきており、
おそらくヨーロッパに最初に渡ったのはイランのものだっただろうと考えられています。
②シナイ半島
西アジアのアラビア半島とアフリカ大陸北東部の間にある半島で、紀元前3000年頃
のエジプトの第一王朝以前から、トルコ石がシナイ半島でエジプト人によって採掘され、
宝飾として用いられていました。
出典:https://www.history.com/news/6-secrets-of-king-tut
現在では大規模なトルコ石の採掘は採算が合わないが銅と鉄の採掘が現在でも
この地域で採掘が行われています。
③アメリカ合衆国
米国の南西部は、顕著なトルコ石の産地である。アリゾナ州、カリフォルニア州、
コロラド州、ニューメキシコ州、ネバダ州が特に豊富に採掘出来ました。
ニューメキシコ州セリロスには最も古い鉱山があり、19世紀の終わりには、
ニューヨークのティファニーが所有していたため、ティファニー・ターコイズ
と呼ばれていました。
1920年代以前にはニューメキシコが国内最大の産地でしたが、
現在でほとんどの鉱山が枯渇しているようです。
出典:https://ferrebeekeeper.wordpress.com/2013/12/31/an-aztec-snake/
色合いと耐久性においてはイランのものと肩を並べるほど、かなり上質のものが
たまに見つかることがありますが、アメリカ産トルコ石は柔らかく耐久性の低いもの
(チョークのようなトルコ石)が多く産出されています。
④中国
中国は3000年以上に渡り、少量ながらトルコ石の産地で、小さいながら宝石級
の品質のものが、採掘されてました。ほとんどの中国産トルコ石は輸出されて
いますが、翡翠に似た加工法で加工された彫刻もいくつか存在しています。
出典:http://ushimachi.web.fc2.com/ka-dynasty/newpage1.htm
ほかにも採掘される産地はこちらです。
アフガニスタン、オーストラリア、チリ、イギリス、ドイツ、トルキスタンがあります。
以上が数千年にわたり人類を魅了し続けているトルコ石の由来のご紹介でした。
またご覧いただければ幸いです。
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