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ナポレオンと勝利のサファイア
「Jewel's anecdote~宝石と物語~」
宝石や天然石は、古くから人の心を掴む魅力に溢れ
多くのおとぎ話や、歴史に登場します。
ここでは、そんな宝石や天然石にまつわるお話をご紹介いたします。
今回はフランスの歴史にその名を残すナポレオン・ボナパルトのお話
「ナポレオンと勝利のサファイア」
時代は1804年8月フランス
聖人カール大帝が建設した寺院での出来事です。
↑ナポレオン・ボナパルト
当時ドイツ征服を成し遂げたナポレオンに対して
寺院はナポレオンに聖遺物の中から何かを謙譲する約束になっていました。
数多くの聖遺物の中でも、カール大帝の守護石とされていたサファイアは
「持つものを必ず皇帝にする」という秘宝でした。
そのサファイアを求めたのはナポレオンの妻ジョセフィーヌ
宝石が好きな夫ナポレオンが喜ぶと思っての事でしたが、これが運命を大きく左右します。
ドイツ征服の約束に従い、一旦はサファイアを手にしたナポレオンから
ジョセフィーヌへと贈られるサファイア
ここから運命が大きく変わり始めます。。。
サファイアを手にするまで浮気性だったジョセフィーヌは一転して夫に尽くします。
実は、サファイアには浮気防止の力があると信じられており
浮気性のジョセフィーヌを抑える意味も込めてナポレオンが与えたのでした。
妻ジョセフィーヌは社交術に優れ、夫を支える守護天使とまで言われるようになります。
ところが、逆に今度はナポレオンが浮気をするようになり・・・
ついに愛人との間に子供まで出来てしまいます。
ナポレオンとの間に子供が出来なかったジョセフィーヌは
離婚を申し出ることが一番の愛の証として、皇后の位を放棄(離婚)します。
この事にナポレオンは感激し、この健気な元妻にへ宮殿や侍従に年金
そして、あのサファイアを渡したまま送り出しました。
ナポレオンは離婚後にすぐハプスブルグ家のマリー・ルイーズと再婚します。
しかし、幸せな時間は長くは続かず政治は悪化を始め
あの有名なロシア進攻という破滅への道をたどる事になります。
妻のマリー・ルイーズは彼がエルバ島に流された時、オーストリアへ帰ってしまい
結局生涯ナポレオンが亡くなるまで会いに行く事はありませんでした。
一方ジョセフィーヌは・・・
離婚後も政府と連合軍から丁重に扱われ、
住んでいたマルメゾン城は、ロシア皇帝までも訪れる華やかなサロンとして人気を集め
何不自由なく51歳で静かに息を引き取りました。
その後、サファイアはジョセフィーヌの娘でナポレオン弟の后になったオルタンス姫を巡り
その子のナポレオン三世の元へ
ナポレオン3世は第二帝政を立て専制政治を行いました。
やがてウージュニーの手によってフランス東北部・ランスの大聖堂におさめられ教会の重要な宝物となりました。
~END~
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